中央大学、ボゴール農科大学(IPB)、WWFインドネシア、WWFジャパンは、インドネシアのジャワ島において、地域社会と協働した参加型資源評価を通じて、質・量ともに統計分析に十分耐え得るシラスウナギ漁業データを収集することに成功しました。この調査研究は、シラスウナギを漁獲し養殖するインドネシアと、そのウナギを消費する東アジアの両方のNGOと専門家、および幅広いステークホルダーによって実施されました。
水産資源を適切に管理するためには、対象種の資源動態を理解することが不可欠です。しかし、日本や北アメリカ、ヨーロッパなど北半球の温帯域におけるシラスウナギ漁業では、IUU(違法・無報告・無規制)漁業と違法取引により、漁業データの収集は困難を極めています。このような状況の中、 本研究で開発された参加型資源評価の仕組みは、インドネシアにおけるウナギ管理政策の策定に貢献し、持続可能なシラスウナギ漁業とウナギ養殖を確立する可能性を開きました。今後、日本を含む世界のシラスウナギ漁業のデータ収集の改善に貢献することが期待されます。
本研究成果は、2024年3月22日に海洋政策分野の国際学術誌「Marine Policy(マリーン・ポリシー)」オンライン版に掲載されました。
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