法学部 教授の海部 健三が日本語翻訳者の一人として関わった書籍『世界一クールな気候変動入門』(著者:ジョン・クック、監修:加納 安彦、訳:小林 玲子、縣 秀彦、海部 健三、鴈野 重之、小西 一也、発行:株式会社河出書房新社)が10月25日に出版予定です。
この本のテーマは、気候変動や地球温暖化の現実やしくみです。気候を研究している専門家(気候科学者)のほとんどが一致している解釈について取り上げたとしています。
この本を監修した名古屋大学環境医学研究所 MIRAIC-未来の医学研究センターの加納 安彦 助教は、同書の冒頭で読者に向けて、「10代の方々に特に読んでほしい」と述べています。その理由には、雑多な情報を無批判に受け入れることに慣れ、真実を見抜けなくなってしまうこと、また、例え正しいことを知っていても、自分の考えに自信が持てなくなるかもしれないことへの危惧があります。そして、科学的なコンセンサスを否定する人たちが広める誤情報をもとに異なる判断を持つ者と“分かり合う”ことの大切さを伝えたいとの思いが込められています。
この訳書の制作は、海部教授が研究分担者を務める、JSPS 科研費 22H0107「STEAM の理念を取り入れた総合的・基礎的な理科必修科目に関するカリキュラム研究」(代表・縣秀彦 国立天文台)の研究の一環として進められました。
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