2022年11月17日(木)、経済学部の講義「国際公共政策」(佐々木 創)において、㈱ecommitのCEOである川野輝之様にお越しいただき、ハイフレックス形式による講演が行われました。 同社は、循環を支えるシステム、得られるデータ、それらを活用し、開発したサービスを展開することで、ものの循環の仕組みを作る『循環商社』です。
講義では川野様のご経歴を振り返りながら、創業までの経緯、当初の苦労やそれをどう乗り越えたか、中国で国際資源循環の環境汚染を目の当たりにして業界の変革の必要性に気が付き、現在のビジネスモデルにたどり着いた過程を詳細にご講演頂きました。
㈱ecommit が創っている未来は、使い終わったモノが循環する巨大インフラ「Circular Value Chain」を構築することであり、モノづくり以上にモノの循環が重視され、捨て方じゃなく、循環のさせ方がデザインされることで天然資源の使用を抑え、ごみのない未来をつくることを目指して、自治体や量販店のみならずメーカーと共創していることをご講演で強調していました。
前回の特別講義「Dots for」の大場様と共通して、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」の取り組みであり、中でも目標12「つくる責任 つかう責任」を体現する事業がビジネスと成立していることに学生は感嘆していました。
その後の質疑応答では、講義時間を終了後も延長し、参加学生との活発な議論が行われました。「自分たちの取り組みが世界を少しでも変えていると実感できる」瞬間にやりがいを感じているとの返答は、就職活動を控えた参加学生の参考になったようです。
㈱ecommitと担当教員の佐々木は、環境省「東南アジアにおけるDX 等を活用した廃棄物管理向上方策検討調査」において産学官連携による実証事業を2021年度より実施中です(※リンク先のResearch 3をご覧ください)。